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2022.08.09

デジタルアーカイブ

「聯合・同盟配信写真」7054枚を電子化して公開
 調査会、国会図書館所蔵のアルバム101冊を発見

新聞聯合と、その後継の同盟通信社が新聞社向けに配信した写真7054枚が国立国会図書館に所蔵されているのが見つかり、新聞通信調査会は8月9日、デジタルアーカイブで「聯合・同盟配信写真」として公開しました。同盟は終戦時に社内に保存していたすべての写真、フィルム、乾板を焼却処分しました。これまで、同盟OBが持っていた写真が少数、出てくることはありましたが、これだけまとまった数の配信写真が見つかるのは珍しいことで、5.15事件の1カ月半後から真珠湾攻撃による太平洋戦争勃発の前年までの日本の歴史を鮮明な写真で視覚的にたどることができます。

写真は長期間の保存により変色、汚れなどがありますが、既にデジタルアーカイブで公開している印刷媒体の壁貼り新聞「同盟通信写真ニュース」に比べ、極めて鮮明です。

見つかった写真は1932(昭和7)年7月から40(同15)年12月まで月ごとにアルバム101冊(40年6月は欠)に整理して貼られていました。配信時に添える写真説明文6144枚も貼られていました。調査会の職員が2019年、同図書館で別の資料を探している際に偶然見つけました。その後、同図書館の協力を得て調査会が電子化を進め、計1万3198枚の画像としてデジタルアーカイブに登録。説明文に記載された文字も電子化して写真とひも付けているので、キーワード検索により写真を探し出すことができます。事前登録などの必要はなく、だれでも閲覧が可能です。

同図書館の調べによると、38年5月までの分は、戦前の文部省所管だった帝国図書館が聯合と同盟から購入し、その後の分は同盟が41年4月に寄贈しました。いずれも写真と写真説明文を台紙に貼って、後に製本。アルバムは戦後に発足した国立国会図書館に引き継がれました。写真と写真説明文とを照合すると、配信写真のすべてがそろっていたわけではなく、どのような経緯で写真が取捨選択されたのかは現時点で判明していません。

同図書館は、調査会のデジタルアーカイブとは別に「国立国会図書館デジタルコレクション」でアルバムの原本(約1万3000ページ)を公開する予定です。

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